伝統が息づく建築物

海に囲まれて南北に長い日本は、場所によって程度の差があるものの四季があり、暑さ、寒さ、湿度、乾燥、台風や積雪など自然と戦わなくてはなりません。

山が多く木々が豊かな日本の環境にマッチした建築素材として日本人が選んだのが、ご存知、木材です。そしてこの木材を使って木造建築物が作られるようになりました。

木材は、日本の高温多湿の暑い夏でも温度や湿度をコントロールするとても優れた性質を持っています。

日本の伝統的な建築物の魅力に惹(ひ)かれて

木造建築物の建築方法は、時には大陸から入ってきた新しい知識や手法を導入したことや、日本人の特徴でもある手先の器用さ、粘り強く丁寧に取り組む真面目さなどが融合していきます。

そして、長い年月をかけて洗練されていくなかで高度な技術で作られるようになりました。

中でも神社やお寺の建築を手がける「宮大工」は、高度な技術・高度な技法を追求した職人集団として、建立当時から現在に至るまで変わらぬ美しさを持ち、洗練された美しさと圧倒的な迫力を持つ神社やお寺を遺(のこ)しています。

弊社のある埼玉県秩父市は、四方を山に囲まれており、古くから栄えた街で神社やお寺がたくさんあります。

暮らしに目を転じると秩父夜祭をはじめとしたお祭り、そしてそこで牽(ひ)かれている山車など、ここ秩父では木造の建築物や道具が人々の生活にしっかりと根を下ろしています。

この秩父の豊かな自然から生み出された木材はじめ、木材を用いた日本の伝統的な建築物に携わることに限りない喜びと誇りを持って日々、丁寧に、そして、誠実に建物と向き合っています。

今後もたゆみなく技術と技を磨き、次の世代に引き継いでいくのが弊社の使命です。